(2021/03/14)
NZの北島、オークランドで開催されているアメリカズカップは3日目を終えました。この日も風はさして強くなく、おおよそ10ノット以下の風でしたが、各艇は時速56km程度のスピードは確保していました。(因みに、10ノットの風速はおよそ毎秒5mほどですが、風速10 メートルの風は気象庁では「やや強い風」に分類されています。)

予定どおり2レースが行われた3日目、パンデミックの影響もなく、観客も大勢訪れました。スタート前には上空をジェット機がエキシビション飛行を行い、1500隻以上の観客を乗せたボートがレースコースの境界に並ぶ様子は、これまでの大会を彷彿とさせるにぎやかな雰囲気でした。


この日の平均風速は7〜8ノットの範囲で変動し、レースに必要な最小6.5ノットの平均をわずかに上回りました。それでも艇のスピードはフォイリングすると軽く時速50kmを超えます。第1レースは、イタリアのLuna Rossa Prada Pirelliチームがわずか18秒の差で勝利。そして、第2レースは、昨日と同じ展開となり、NZのEmirates Team New Zealandチームが1分41秒の差でイタリアを下しました。


これでまたも互角の3勝3敗。これまでのレガッタでわかったことは、プレレース、つまりはスタート前のマヌーバリングを制した方が勝つということです。しかし、これはまだ風速10ノット以下のレースでの話であり、まだまだカップの行方はわかりません。
とにかく、最先端の技術を詰め込んだAC75を駆る世界最高峰のレーサーたちの闘いは明日も続きます。