(2022/03/30)
エミレーツ・チーム・ニュージーランドとロイヤル・ニュージーランド・ヨット・スクアドロンは、2024年9月から10月にかけて開催される第37回アメリカズカップの開催地を、スペイン・カタルーニャ地方のバルセロナに決定したと発表しました。
歴史とモダンが混在するバルセロナは、世界で最も象徴的で魅力的な都市のひとつであり、オリンピックとアメリカズカップの両方が開催される世界初の会場となる予定です。
アメリカズカップのディフェンダーであるエミレーツ・チーム・ニュージーランドCEOのグラント・ダルトンは、長期にわたる開催地選定プロセスの結果、バルセロナが開催地として発表されたことを喜んでいます。
「バルセロナは、世界で最も有名な都市のひとつであり、世界で最も有名なセーリングイベントを開催することができるのは、非常にエキサイティングなことです。アメリカズカップのディフェンダーとして、我々は常にこの大会、観客、そしてセーリングというスポーツを世界規模で成長させる責任を感じており、バルセロナのような重要な都市で大会を開催することで、世界のスポーツの舞台で成長の軌道を推進することができます」
バルセロナは、サステナビリティと社会的インパクトの面で先進的な都市であり、ヨーロッパのデジタル技術の中心地になることを目指しているため、アメリカズカップとの整合性は明らかです。レース施設、チーム拠点、技術インフラ、スーパーヨット、ファンやホスピタリティ、メディアを受け入れるイベントビレッジ、そして9月から10月のレース期間中の平均風速が9-15ノットという、世界有数の条件を持つこの都市は、その目的に完全に合致していたのです。
バルセロナの招致には、カタルーニャ州政府、バルセロナ市議会、バルセロナ市役所、バルセロナ港、バルセロナ・グローバルの投資機関、バルセロナを才能と経済活動において世界最高の都市にすることを目指す200以上の市の主要機関からなる非営利団体「バルセロナ＆パートナーズ」など、官民が一丸となってアメリカズカップ誘致に向けて前例のない協力体制を構築しています。
カタルーニャ自治州のペレ・アラゴネス大統領は、アメリカズカップがバルセロナで開催されることは、バルセロナ市にとっても国にとっても素晴らしいニュースであるとして「歴史的なスポーツイベントで、経済的にも観光的にも国際レベルで大きな影響力を持っている」と述べました。
「アメリカズカップは、単なるスポーツイベントではなく、開催地にはそれ以上のものを提供してくれます。アメリカズカップは、長年にわたって多くのプラットフォームから利益を生み出し、カタルーニャに非常に重要な遺産を残すイベントなのです。今回のアメリカズカップで、初めてバルセロナで開催される女子アメリカズカップのレガッタを同時にやれることになり、大変満足しています」。
バルセロナ市のアダ・コラウ市長は、最も歴史のあるヨットレース、第37回アメリカズカップの開催地としてバルセロナが選ばれたことを祝い「バルセロナにとって素晴らしいニュースです！これは、パンデミック後にバルセロナを世界にアピールし、海沿いの都市でこのスポーツを行うバルセロナの伝統に恩恵をもたらし、さらに、航海に関連したイノベーションとテクノロジーの新興セクターを後押しするものです。このプロジェクトに賛同し、協力してくれたすべての公共機関、民間機関に感謝したい」と述べました。
「他の最終開催候補都市――アイルランドのコーク、サウジアラビア王国のジェッダ、スペインのマラガの絶対的なコミットメントと、その都市とアメリカズカップのためのエキサイティングなビジョンを説明するために、多大な努力を払って入札に参加した素晴らしい人たちに敬意を表します。しかし、最終的には難しい決断を迫られ、1都市しか選ぶことができませんでした」とグラント・ダルトンは述べています。
かくしてバルセロナは、世界で最も古いトロフィーを競う、素晴らしい国際的イベントビレッジを提供することとなりました。
