常に新しいトレンドを生みだし続けるNY。少し留守にしただけで、流行りのスポットもどんどん変化していきます。そんななか、1世紀の時を経てなお、進化を続けるアッパーウエストのホテルをご紹介しましょう。
およそ100年にわたり、威厳のある石とレンガでできたそのアッパーウェストサイドの建物は、プライベートマンションだったりミッドレベルのホテルまで、多くの変化を遂げてきました。2013年にテキサスに本拠を置くNYLOチェーンが最初のニューヨーク物件としてリキャストされ、概観も中味も全面改装されました。そして2019年、この建物は、“The Arthouse Hotel”として新たにブランディングされたのです。

ローリング20の時代に敬意を表して、街で最も人気のあるホテル建築会社のひとつであるストーンヒル&テイラーのデザインチームが、1920年代のテイストを埋め込みました。ラウンジの縁飾りフロアランプ、ベルベットクラブチェア、ライブラリーのフェイクストーンマントルなどなど。そして改装のメインは、かつて落ち着いたアップタウンの雰囲気に、ダウンタウンのクールでウィットに富んだテイストを吹き込むことでした。

この改修で、変わった形状のロビーは最大限に生かされ、魅力的な4つのエリアに分けられました。バー、ラウンジ、チェックインスペース、そしてライブラリー。バーには、天井からぶら下がるメタルフレームのガラスキャビネットとたくさんの座席、隣接するラウンジでは、ベルベットの椅子に陣取り、赤いグランドピアノの音色に耳を傾け、その奥には控えめなチェックインデスク、そして、巨大なフラットパネルテレビや共用のテーブルを備えたレンガ造りの図書館がNYらしさを演出します。俳優、作家、ダンサー、演奏家、それにファミリーも、誰もが楽しめる空間を創り出しました。




NYの典型的なヴィンテージの建物ですから、客室は驚くほどは広くありません。23㎡の標準的な部屋から、広めのテラスがある47㎡のスイートまで、さまざまな形とサイズの部屋が用意されています。明るい客室は、北欧の雰囲気が漂う現代的なアップタウンのロフトのようです。
食事は3つの施設が用意されています。人気のあるSerafinaチェーンのレストランでは、カジュアルでスタイリッシュなイタリア料理を提供しています。ここは朝食、ランチ、ディナーに利用できます。スタイリッシュな中華料理を提供するのは、人気のあるウェストビレッジ中華料理店「レッドファーム」。モダンな広東料理、ニューヨーカーはきっとこちらのほうが好みでしょう。「アートハウスバー」は、ホテルステイに色気と楽しさをもたらしてくれます。1920年代をテーマにしたオールドファッションとスペインのハーレム音楽のミックスが流れるなか、特製カクテル“Games Afoot”で夜を締めくくるのは、いかにもNYC。




2階のフィットネスセンターには、有酸素運動マシンとウェイトトレーニング機器が豊富に揃っています。また、ブロードウェイを見渡す屋上テラスはすべてのゲストに開放されています。ビジネスセンターでの無料WiFiはビジネスセンターで無料で使用できます。ゲストルームでの利用は1日14.10ドルで。


アートハウスホテルはミッドタウンよりもリラックスしてステイできる場所を好むゲストなら理想的です。アッパーウェストサイドは、NYCのなかで平穏で静かな場所に逃げ込める唯一の場所のひとつでもあります。セントラルパーク、アメリカ自然史博物館、リンカーンセンターなどにもアクセスしやすく、地下鉄の駅やアトラクションは歩いてすぐの場所にあります。アッパーウエストサイドからニューヨークのすべてを手に入れられる――ポッシュモダンなアートハウスホテル、いかがでしょう。

Arthouse Hotel
2178 Broadway at W 77th Street New York, NY 10024
電話:+01-212-362-1100
問合せ:connect@arthousehotelnyc.com
https://www.arthousehotelnyc.com/
(2020年2月5日)