今年のカンヌヨットフェスティバル(2019年9月10〜15日)では、イタリアのAzimut Yachtsがやる気満々でした。SシリーズとFlybridgeコレクションの2つの新しいフラッグシップを持ち込んできたのです。Azimutブランドは、長さ10~35メートルの垂涎の21モデルで構成されています。ラグジュアリーヨットインダストリーでいまや飛ぶ鳥落とす勢いのAzimut Yachtsは、創業50年周年を迎えて、ますます意気軒高です。

このカンヌで、ここ数カ月、その革新的な儀重都とデザインが世間で噂されていた2つの新しいモデル、Azimut Grande S10とAzimut 78を観衆は目のあたりにすることになりました。最高のデザイナーとエンジニアの完璧なチームワークの結果、これまでにない提案やアイデアをもとに強烈な物語をこしらえたのです。
シーズンの幕開けとなるヨーロッパで最もエレガントで重要なヨットイベントは、待望の2つの新しいモデルの独占プレゼンテーションの場となりました。SシリーズとFlybridgeコレクションの2つの新しいフラッグシップであるGrande S10とAzimut 78の世界プレビューです。

AzimutYachtsのジェティでは、5つのコレクションから合計21のヨットが展示されました。 Azimut Yachtsのマネージングディレクター、マルコ・ヴァッレは次のようにコメントしています。「カンヌが私たちのブランドにとって戦略的なイベントであることは間違いありません。すべてのヨット愛好家は、私たちのことをすでにご存じですが、業界全体で常にイノベーションを推進してきました。今年は、S10、Azimut 78、加えてAtlantis 45という3つの新しいヨットを見せることができて非常に嬉しく思います」

Grande S10は、アルベルト・マンチーニ(コンセプトを考案し、エクステリアを手がけた)とフランチェスコ・ギダ(インテリアデザインを開発したパートナー)が共同で製作した、非常に独創的なボートです。長さ100フィート(約29メートル)のこのスポーティで洗練されたヨットは、アルベルト・マンチーニの創造的な才能のおかげです。インテリアに関しては、フランチェスコ・ギダが「スペース・マルチプライヤーとしての柔軟性」という概念の重要性を強調しました。つまり、新しい提案を作成し、前例のない雰囲気を作り出すためのツールとしてレイアウトのスペースの汎用性を利用しているのです。

Grande S10には数多くの技術革新が見られます――Naviopと共同開発されたウルトラハイテクブリッジ、Isoclima Cromaliteによる天窓用のエレクトロクロミックガラス、Azimutのイノベーションラボが開発した最新世代のテクニカルソリューションなどなど。
Grande S10は、カーボンファイバー(炭素繊維)を大幅に採用、最先端の新しいソリューションを実験するAzimut Yachtsにとって理想的なポジションであるSコレクションの旗艦であり、新しいシンボルとなります。


アルベルト・マンチーニがデザインした外装ラインとアキレ・サルヴァーニがインテリアを担当したAzimut 78は、アヴィリアーナ造船所でこれまでに建造された最大のヨットで、Flybridgeコレクションの新しいフラッグシップであり、カーボン・テック世代の完全無欠のメンバーとなりました。

また、3基のVolvo IPS推進ユニットを搭載したFlybridgeコレクション初のヨットです(比類のない消費効率、静音走行、優れた機動性、および利用可能な居住空間を増やすレイアウトを提供します)。
マンチーニの外観デザインは、船首から船尾まで続く連続したラインを形成し、空に向かうイメージ、明暗のコントラスト、光と影、凹面と凸面をうまく使って遊んでいるかのような印象です。この設計アプローチ(設計者は「Infinity Line(無限線)」という言葉で表現しました)と上向きの動きの感覚もこの船で明確になっています。


インテリアは、アキレ・サルヴァーニの作品の特徴である滑らかな雰囲気に包まれています。リビングエリアでは、ソファとダイニングエリアの伝統的な区別は廃棄され、細心の注意と個性を備えた単一の洗練されたスペースに集約されています。サルヴァーニのシグネチャースタイルはしばしば芸術に触発され、エレガントで洗練された魅力を与えています。
(Atlantis45についてはまたの機会に)

https://vimeo.com/359343643
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