(2021/10/13)
コロナ禍にもかかわらず、絶好調のクルーザー市場。さあ、アジムット・グランデ27です。この船は、モダンで高級感のあるイタリアの最高級のラグジュアリーとスタイリングを表現しています。全長は27m(88.6フィート)で、それが名前の由来となっています。そして、このヨットの本体のみを手に入れるだけでも、少なくとも6億円ほどは(約510万ドル)必要となります。(あくまでこれは欧州での話。日本に輸入するとさらにお値段はアップします。)

グランデ27の場合、エクステリアのスタイリングとコンセプトはステファノ・リギーニが担当し、インテリアはアキレ・サルヴァーニ・アルキテッティが担当しています。ふたつのチームは共同でその値段に値する豪華な船を造りました。


この船が高額である理由のひとつは、最先端の素材であるカーボンファイバーを多用していることです。上部構造、フライブリッジ、ハードトップ、そしてトランサムまでをカーボンで開発することで、グランデ27はその重量を最小限に抑えつつ、広いスペースを確保しています。フライブリッジ、メインデッキ、ロワーデッキの3つのデッキがあります。この3つのデッキ上には、寝具類からレジャー関連グッズなどあらゆるものが揃っており、太陽の下での楽しみ方を多彩にサポートしてくれます。そして何よりも、28ノットという最高速度が、ゲストたちにたまらないスリルを体感させてくれます。

フライブリッジには、高級車を運転しているような感覚を味わえるような、特別に設計された操舵室があります。その他に、巨大なアフトラウンジ、さらに船の前方にももうひとつラウンジがあり、シャンパンタイムには絶好のスペースを提供しています。船首にはサンベッドが設置されています。この船の特徴のひとつに、クルージング中に太陽の光を浴びたいときのために、格納式のトップを備えていることが挙げられます。



インテリアデザインにも注目です。丸みを帯びた美しい家具は、サルヴァーニチームの豊富な経験から慎重にデザインされています。また、ミニマルなスタイルは、グランデ27の広さに合わせた空間の開放感を保っています。特徴的な大きな横長の窓も、こうした開放感を満喫するのに役立っています。




一番下のデッキはゲスト用のベッドルームになっていますが、クルーも同じデッキを使用します。船の最後部にはガレージが用意されています。アジムット社はこのスペースはテンダー用にと設計しています。


贅沢でスタイリッシュで優雅なクルーズ生活を送るために、メガシップは必要ないかもしれまませんが、90フィート近いグランデ27を所有するという夢を実現するためには、まずはそれなりのお金が必要であることは確かですね。

□Azimut Grande 27 Metri
全長 26.78 m (87' 10'')
全幅 6.59 m (21' 7'')
ドラフト 1.93 m (6' 4'')
建材 Carbon Fiber + GRP
エクステリアスタイリング&コンセプト Stefano Righini
インテリアデザイナー Achille Salvagni
Architetti
キャビン 4 + 2 crew
バース 8 + 3 crew
バスルーム 5 + 2 crew
エンジン 2 x MAN R V12 1900 mHP
最高速度(性能試験質量) up to 28 kn
巡航速度(性能試験質量) up to 24 kn
燃料容量 9,500 l (2510 US Gal)
水の容量 2,000 l (528 US Gal)
HP:https://www.azimutyachts.jp/jp/azimutgrande27metri.html