(2021/10/20)
【インドネシアのCOVID-19最新情報】
10月初旬、インドネシア政府は、バリ島が間もなく外国人旅行者の受け入れを再開すると発表し、今週、一部の国に限定して観光客の受け入れを開始しました。
政府は、19カ国にバリとリアウ諸島への渡航許可を与えたと発表。COVID-19の陽性率が低い国として選ばれたのは、バーレーン、中国、フランス、ハンガリー、インド、イタリア、日本、クウェート、リヒテンシュタイン、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、カタール、サウジアラビア、韓国、スペイン、スウェーデン、アラブ首長国連邦です。
すべての外国人旅行者は、完全な予防接種を受けていること、コロナウイルス治療をカバーする保険に加入していること、検査で陰性であること、到着後5日間は自費で隔離されること、が条件となっています。
さて、パンデミック前には、年間600万人の観光客が訪れていたバリ島に、さらなるホテルが必要か考えどころですが、スピリチュアルな雰囲気漂うウブドの緑園に、ウルトララグジュアリーを標榜し、世界中にセンセーショナルなホテルを送り続けているカペラホテルグループが、新たなホテル、カペラウブドをオープンさせたのは2018年のこと。
まずは、その神秘的な雰囲気をご覧ください。(Courtesy of Capella Ubud, Bali)
独創的な発想で知られるデザイナーのビル・ベンズリーは、ウブドの北に位置するケリキ地区、ウォス川沿いの10エーカーのジャングルに、19世紀初めのスパイス商人たちが使ったテントキャンプに似せた空想的なホテルを構想しました。とはいえ、ジャングルの急峻な場所を流れる川のそばに、ゴージャスとはいえ暗い色彩の屋根に覆われたテント群を見つけるのは、至難の業かもしれません。



正面のポルチコに足を踏み入れると、香辛料貿易行が行われていた探検家の時代に戻ったかのような、臨場感あふれる劇場体験の始まりです。ベンズリーは、マルコ・ポーロの中国からインドネシアへの遠征や、バリのホワイト・ラジャと呼ばれた19世紀のデンマーク人探検家、マッズ・ヨハンセン・ランゲ(彼の名にちなんだレストランもあります)からインスピレーションを得ました。到着時には、日焼け止め、虫除け、地図などのサバイバルキットと、海水のプランジプールを備えた22の黒いキャンバス地のテンティッドキャンプに続くワイルドな吊り橋を渡るための、彫刻が施されたステッキが渡されます。
木を1本も伐採しないというベンズリーのアプローチは、ゲストたちをキャンプの背景に違和感なく溶け込ませ、テントの壁からはジャングルの鳥の鳴き声が心地よく聞こえるようになっています。ここに滞在することは、まさにかつてあった野生の島に戻り、恍惚の時間を過ごすようなものなのです。

部屋は23室。テラステント、レインフォレスト、リバーテントなど約173㎡の広々としたテント施設が22棟。1ベッドルームのテラステントには、広い屋外デッキ、屋内外のシャワーがあり、周りには手つかずの自然が広がります。すべてのテントには、屋外ダイニングエリア、大きなデイベッド、プライベートプールがあります。ゲストは「オフィサーズ・テント」のリビングルームを独占的に利用できるほか、カペラのカルチュリストが24時間体制できめ細かいサービスを提供してくれます。





残る1棟は、ザ・ロッジで、こちらの広さは約217㎡。大人5人か、大人2人+子供3人で利用できます。段々畑のような風景に溶け込んだ2ベッドルームのロッジは、エキゾチックでオリエンタルな色使いとデザインが特徴です。

遮るもののない緑豊かなケリキ渓谷の景色、オープンプランのリビングルーム、キングサイズベッドを備えたマスターベッドルーム、ダブルベッド2台を備えたツインベッドルーム、2つのバスルーム(ひとつは日本式バスタブ、もうひとつは手打ちの銅製バスタブ)、そして2つの大きなデイベッドを備えたゆったりとしたウッドデッキがあります。
また、19㎡のプライベートプールがあり、冒険好きな家族から、スタイリッシュで贅沢な宿泊施設と手つかずの自然の中で静けさを求める贅沢なゲストまで、旅の上級者にとって最適なリトリートとなっています。


ダイニングには2つのレストランがあります。「アピ・ジワ(Api Jiwa)」は、日本風の炉端焼きレストランで、8~10コースのテイスティングメニューがあり、魚介類や肉類を鉄板で炙り、スパイスで調理してくれます。

「魂に火をつける」という意味のサンスクリット語にヒントを得て、「アピ・ジワ」のシェフは日本のおまかせ料理に似た繊細かつ大胆な味を、ユニークなデザインのオープンエアのレストランで提供します。
シェフズ・カウンターやプライベート・ダイニング・テーブルで、思いがけない一品やバリで最高の地元食材を使った刺激的な味を、コースごとに楽しむことができます。
もうひとつの「マッズ・ランゲ(Mads Lange)」のビストロでは、カニのタコス、和牛のブリスケット、鴨のココナッツバーク焼き、鯛など多彩な料理が用意されています。オージー・シェフのマシュー・マックールは、地元の食材を使ったサステイナブルな料理を提供しています。

プールサイドの「モルタル&ペスルバー(Mortar & Pestle Bar)」では、軽食やリフレッシュメント、各種カクテルをご用意。メニューは、母なる自然の素材を使った伝統的な手法で手作りされています。
ディナーの後はキャンプファイヤーを囲み、モノクロの古き良き時代のバリ島の映像を見ながら、焚火で炙ったマシュマロを食べながら過ごすというのも楽しい。

ご要望に応じて、キャンドルライト・ディナーや、素晴らしいロケーションでのプライベート・ピクニック、ブティック・グループでのおもてなしなど、オーダーメイドのプライベート・ダイニングも用意されます。



キャンプの中心にある「アウリガ・ウェルネス(Auriga Wellness)」は、ゲストがオーダーメイドのトリートメントを堪能し、自然の中で精気と元気を取り戻すためのオアシスです。スパでは、バリの豊かなウェルネスの伝統に基づき、カペラ
ウブドのために特別にブレンドされたオーガニック製品を使用したトリートメントを提供しています。



カペラウブドは高価ではありますが、バリでは珍しく古きコロニアルスタイルの具現化に成功した、世界にひとつだけの施設です。旅慣れた大人のアドベンチャースピリットを満たしてくれる、とびきりユニークでラグジュアリーなテンティッドキャンプです。

□Capella Ubud, Bali
Jl. RY Dalem, Ubud, Bali, 80561 Indonesia
電話 : +62 361 2091888
https://www.capellahotels.com/en/capella-ubud
宿泊料金の目安は、年内は1泊約13~25万円。ザ・ロッジは、1泊約45万円。