(2023.04.30)

かのマッシモ・ボットゥーラのレストラン「オステリア・フランチェスカーナ」は、ミシュランの3つ星を獲得し、世界一のレストランに2度選ばれています。そんな彼とアメリカ人の妻、ララ・ギルモアが、エミリア・ロマーニャ州の歴史ある都市モデナの郊外に、極上のカントリーハウスホテル「カーサ・マリア・ルイジア」を創り上げました。2019年のオープン以来、この12室の宿は洗練の度合いを増しています。

カーサ・マリア・ルイジアは、プライベートガーデンに囲まれた18世紀のヴィラを改築したものです。エントランスの門の前に立つと、メインポーチの上にある重厚な壷は、色鮮やかなジェラートとスプーンが入った巨大なカップとして飾られています。

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Courtesy of Casa Maria Luigia

開放的な室内からは、ボットゥーラが収集したクラシックレコードのジャズが流れ、ドアをくぐると、洗練された友人の別荘に来たような、ゆったりとした快活な気分になります。レセプションにはトレーシー・エミン、ラウンジにはアイ・ウェイウェイ、朝食会場にはダミアン・ハーストなど、夫妻が集めた貴重な現代アートが飾られ、ボットゥーラの料理と同じように、この宿も慣習にとらわれない、クラシックな中にも最先端おテイストを織り込んだ雰囲気に満ちています。

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Courtesy of Casa Maria Luigia

贅を尽くしながらも、この大人向けの場所は、堅苦しさとは無縁です。柑橘系の色で「ciao」と書かれたジャケットに、ピンクのイチゴが散りばめられたグッチのスニーカーを履いた、英語に堪能なスタッフが出迎えてくれます。オープンキッチン、カクテルラウンジなど、いたるところにウィットに富んだ挑発的なアートワークがゲストを驚かせてくれます。

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Courtesy of Casa Maria Luigia

ボットゥーラの宿ですから、もちろん、ここではすべてが食事で始まり、食事で終わります。部屋に入ると、ガラスドームの下に熟成したパルミジャーノ・レッジャーノの塊がまるで宝物のように鎮座し、冷えた地元のランブルスコ(赤い色のスプマンテです)の小瓶がゲストたちを待っています。さらに、エスプレッソマシン、ミニバーにはサンペレグリノのドリンクが用意されています。

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Courtesy of Casa Maria Luigia
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Courtesy of Casa Maria Luigia
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Courtesy of Casa Maria Luigia
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Courtesy of Casa Maria Luigia

カーサ・マリア・ルイジアの料理長は、フランチェスカーナで7年間働いた後、この宿に移ったジェシカ・ロスヴァルです。薪ストーブで焼いたコテキーノソーセージやフォカッチャ、リコッタとモルタデッラのニョッコフリット、エルバゾーネケーキ、自家製ジャムや蜂蜜など、エミリアの伝統的な料理が並びます。

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Courtesy of Casa Maria Luigia
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Courtesy of Casa Maria Luigia

母屋のキッチンは毎日午前6時から深夜0時までオープンしているので、パジャマ姿で立ち寄るゲストもしばしば。冷蔵庫にはシェフが作ったサラダやスナックが豪華にストックされています。キッチンテーブルには焼きたてのパンやブレッドスティック、ボットゥーラのヴィラ・マノドリ・バルサミコ酢とエクストラバージンオリーブオイルが用意され、冷たい飲み物やエスプレッソ、紅茶を自分で飲むことができます。

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Courtesy of Casa Maria Luigia

フランチェスカーナ・アット・マリア・ルイジアでは、シグネチャーメニューを中心に、季節に合わせた9コースのテイスティングメニューとダイニング体験(通常3時間以上)が供されます。

この宿は、日曜と月曜の夜が定休日なので、火曜から土曜のみのオープンとなります。ここでの人気ディナーは一般にも公開されていますが、宿泊客は優先的に予約できますから、早めの予約をお勧めします。また、この宿では、生演奏付きのマルチコース・テイスティングメニューを含むサンデー・テイクイットイージー・ブランチも提供しています。こちらも予約は必須!

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Courtesy of Casa Maria Luigia

敷地内には、菜園やテニスコート、屋外プールなどがあり、蛇行する小道がしつらえてあります。フィットネスセンターとギャラリーを兼ねた「プレイグラウンド」では、ボットゥーラが愛するアートや車のコレクションとジム用具が心地よい空間を提供しています。

バルサミコ酢やパルミジャーノチーズの生産者訪問、ランブルスコの試飲ができるブドウ園ツアー、地元シェフによるパスタ作り教室など、エミリア・ロマーニャ州にふさわしいアクティビティも揃います。また、ルチアーノ・パヴァロッティのオペラハウスがあるモデナ、ボローニャ、パルマ、フィレンツェなど、近隣の都市を巡るプライベートガイド付きツアーも可能です。マセラティ、ランボルギーニ、フェラーリ、パガーニ、ドゥカティなど、イタリアの“モーターバレー”にある素晴らしい自動車工場を巡るのも、日帰り旅行にぴったりです。

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Courtesy of Casa Maria Luigia

最近、この宿から歩いてすぐのところに、「Luigina」という宿泊施設が加わりました。モダンででシックな3ベッドルーム、4バスルームのバンガロータイプのヴィラで、フルキッチン、リビングルーム、専用プールを備えています。少人数のグループでの利用には最適、ここのゲストには、プライベートダイニングや料理教室などのコンシェルジュサービスも提供されます。

 

□Casa Maria Luigia

Stradello Bonaghino, 56, 41126 Modena MO, Italy.

電話:00 39 059 469 054

HP:casa Maria luigia.com

一泊€500より

 

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