シャンゼリゼ大通りから分かれ、多くのラグジュアリーメゾンが連なるモンテーニュ通りを進んだところに位置する「オテル・プラザ・アテネ」。
鮮やかな赤色のゼラニウムが各部屋の窓辺に飾られ、如何にも女性好みのフェミニンな雰囲気が漂う。
2011年5月に制定された最上位の格付け「パラス(PALACE)」に認定された4軒のうちの1つ。同じく「パラス」認定されたパリの老舗ホテル「ル・ムーリス」と共にDorchester Collectionの旗艦ホテルである。

1913年創業。王室をはじめ世界中にセレブリティの顧客を持ち、154の客室と54のスイートを擁する。
多くのラグジュアリーメゾンが連なるモンテーニュ通りに面したエントランスホール。ファッション業界の顧客も多く、プレタポルテとクチュールのショー期間は華やかな雰囲気に包まれる。

エントランスホールを抜けた先にある麗しき回廊ラウンジ「ラ・ギャラリー(La Galerie)」。
Angelo Musaが創作するスイーツ類は大人気で、パリ在住の日本人マダムも多く見受けられる。
蔦の絡まるコートヤード。
ルイ16世様式のクラシカルなスイートルーム「Prestige Suite」は約80㎡の広さ。
気品ある「Prestige Suite」のベッドルーム。窓からはモンテーニュ通りを望む。各部屋の窓辺には鮮やかな赤色のゼラニウムが飾られている。
バスルームを彩るのはイタリア・カラーラ産の総大理石。
同ホテルはラグジュアリーブランドの「Christian Dior」との縁が深いことで知られる。ゴージャスなスパ施設「Dior Institut au Plaza Athénée」ではその神髄を堪能できる。
アラン・デュカス率いる3ツ星レストラン「Alain Ducasse au Plaza Athénée」。デザイナーのパトリック・ジュアンと建築家のサンジット・マンクによるエージェント“Agence Jouin Manku“ による創作である。
同レストランはフレンチの巨匠アラン・デュカスが率いており、デュカスに任されたヘッドシェフ、Romain Meder が腕を振るう。

店内には1万個のスワロフスキーのクリスタルがピアノ線で吊るされている。ブレックファストを、降り注ぐ光の雨を思わせるシャンデリアと共に楽しむ。
セカンドダイニング「Le Relais Plaza」は、高級ブラッセリ-といった趣のレストラン。
「Le Bar」のシックなバーカウンター。
夜間はライトアップされ、華麗な正面ファサードが浮かび上がる。人気ドラマ「Sex and the City」の最終話はこのホテルで撮影された。
プロフィール

小原 康裕
YASUHIRO OBARA
ホテルジャーナリスト
慶応義塾大学法学部法律学科卒。
1974年Munich Re 入社。
2001年投資顧問会社原健設立、代表取締役CEO。
JHRCA、日本ホテルレストランコンサルタント協会常務理事。
SKAL International Tokyo、Professionnels du Tourisme 会員。
JARC、日本宿泊施設関連協会アドバイザリーボードメンバー。
www.jhrca.com/worldhotel/?cat42
https://www.facebook.com/yasuhiro.obara.16