ホテル ル・ムーリスは1835年よりパリ1区に位置するパラス(フランス最高位の格付け)ホテル。かつてはサルヴァドール・ダリ、パブロ・ピカソ、アンディ・ウォーホール、ファレル・ウィリアムスといった著名芸術家に愛用され、現在も世界中の名だたるセレブリティが訪れる場所として知られる。

そんな伝統と格式をもつホテルの29部屋が、インテリアデザイナー、シャルル・ジューフルのセンスで生まれ変わった。

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今回の改装においてジューフルが起用したのは、ステュディオ ラリ&ベルジェ(Studio Lally & Berger)という若いデザイナーカップル。“現代のヴェルサイユ宮殿”のコンセプトのもと、部屋には自然光を最大限に取り込んだエレガントかつ斬新な空間作りを目指した。

室内の使用素材にはシルクや、ダマス織、ベルベットといった素材をふんだんに取り入れ、家具は全てオーダーメイド。壁を彩るのはパリ市の歴史を辿る絵やデッサン。

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リノベーションされた全ての部屋からパリの街を一望でき、ルーヴル美術館、エッフェル塔、アンヴァリッド、凱旋門、そして目の前に広がるチュイルリー公園といったパリの歴史的建築物が目の前に拡がる。

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総支配人フランカ・ホルトマン

“この改装で大切にしたコンセプトは、ル・ムーリスの歴史が始まった時代である18世紀フランスのスタイルに忠実でいることでした。華美な装飾をできるだけ取り除き、現代の空気感を纏わせるために、モダンな色彩や素材を加えました。

また、全てに快適さを追求したテクノロジーを取り入れました。ライティングの調整や、生地の質感、美術品など、素材の組み合わせやバランスを考えて作っています。

例えば生地は、通常ホテルの部屋には使われないような最高級のものばかりです。お客様に快適性をご提供するのは当然のことですが、細部まで手を掛けた上質な内装によって、200年の伝統を誇るル・ムーリスの歴史と拘りを五感で楽しんで頂ける空間になったと思っています。” 

ベル・エトワール・スイート

名前はフランス語で「美しい星」を意味する。7階に位置する最高級スイートで、全体面積620平米はパリで最も大きいスイートの一つ。内装にはブロンズやシルバー、高品質オーク材をふんだんに使用。置かれている家具はアトリエ シャルル・ジューフルによって作られたオーダーメイド物。

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295平米のテラスはフランスの有名なガーデンデザイナーであるピエール・アレクサンドル・リセール(Pierre-Alexandre Risser) が手掛けた。パリを360度眺めることができる。

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ダイニングスペースにはギャラリー・ナタリー・オバディアの現代アーティスト、キャロル・ベンザケンのカラフルな作品が飾られている。

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総大理石で作られたバスルーム。

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同ホテルを所有するのはホテルグループのドルチェスターコレクション。ヨーロッパとアメリカのの最も美しく歴史のあるホテルを買収し、そのマネージメントを管理している。

dorchestercollection.com

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