宇宙との境にバルーンで旅行するなんて、ハーバート・ジョージ・ウェルズの小説みたいに聞こえるかもしれません。けれど、宇宙船ネプチューン号はそんな夢のような計画を2024年の終わりには実現してくれそうなのです。これまでも驚くようなゴージャスな旅を提供してきたエクスクルーシヴ・リゾート社は、乗員となる8人は宇宙空間間際を旅行する初めてのゲストになるだろうと自信満々です。
ネプチューン号は、NASAのケネディ宇宙センターから夜明け前に打ち上げられ、10万フィート(約3万メートル)を超える高度まで上昇します。これは民間航空機の巡航高度の3倍です。

ネプチューン号は1名のパイロットによって操縦され、加圧されたカプセル内には最大8人のゲストが乗船できます。面倒な宇宙飛行士のスーツの代わりに、ゲストの“探検家”たちはTシャツ姿で豪華なリクライニングチェアに座り、バーコーナーで軽食や飲み物を楽しむことができます。8つのリクライニングシートとリフレッシュメントバーを備えた豪華な“加圧カプセル”は、約6時間の宇宙旅行をスペクタキュラ―でリラックスした体験にしてくれることでしょう。特筆すべきは、このネプチューン号、無駄な排出物はほぼゼロなのです。

打ち上げは夜明け前に行われるため、ゲストたちはおよそ2時間の間、空にまたたく星群を観察できるだけでなく、クライマックスには地球の湾曲した地平線から現れる太陽を見ることができます。これはほんとにレアな体験です。私たちが住む地球を惑星のひとつとして見ることができるなんて、まさに”Once-in-a-Lifetime Vacations”ですね。そして、ネプチューン号が成層圏との境まで到達した後、船は穏やかに下降し始め、2時間後にフロリダ沖の海に着水、船体は船で回収されます。

エクスクルーシブ・リゾートのCEOであるジェームズ・ヘンダーソンは声明のなかで、「スペース・パースペクティブとのパートナーシップにより、ゲストたちはほんのひと握りの人たちしか経験できない宇宙の景色を楽しめるのです」と語りました。
この旅行の予約は、2023年10月に開始される予定です。

価格等は2021年に発表される予定です。