オリシッポ ラパ パレス「Olissippo Lapa Palace」は、多くの大使館や大邸宅が集まるリスボン有数の高級住宅地に位置する。
1870年に地元の子爵が建てた館が、ヴァレンサス伯爵の手に渡った1887年に改築されて宮殿(パラシオ)に。そして1992年、邸宅ホテルとして開業した。
部屋数はスイートを含む全109室。ポルトガルに本拠を置く「Olissipo Hotels」グループのフラッグシップホテルであり、LHW(The Leading Hotels of the World)のメンバーホテルでもある。
ファサードはコロニアルスタイルのシャレた邸宅にいるような雰囲気。スタッフはとてもフレンドリーで気さくに対応してくれる。
贅沢な内装にはアールデコ様式、コロニアル様式、新古典主義様式といったスタイルが取り入れられている。
施設は本館のパレスウィングを中心に3つの異なるセクションから成り立つ。伝統的なインテリアのパレスウィングの奥に、コンテンポラリーなガーデンウィングと滞在型ヴィラタイプが続く。
各ウィングを囲むように鬱蒼とした樹林の庭園が広がる。明るい色の芝生で彩られたガーデンにはリスボンで唯一のオープンエアのスイミングプールがあり、都心に居ながらアーバンリゾートの気分を満喫できる。
同ホテルは、街の喧騒をはるか下に聞く丘の上に建つ。港に停泊する船舶やテージョ川の景色が俯瞰できる趣ある立地だ。
本館パレスウィングのスイート「The Tower Room」。約85㎡の広さを持つ。プライベートバルコニーが2 つあり、リスボンでいちばん眺めの良いスイートと評価されている。
ベッドルームから直接出られるテラス。左側に見えるタレット(宮殿に付属する小塔)も「The Tower Room」のテラスとして利用されている。
見晴台テラスとなっているタレットからの風景。このスイートルームが「The Tower Room」という名称もタレットが由来。
「The Tower Room」のゴージャスな玄関ホワイエと、アズレージョ(装飾タイル)が印象的なバスルーム。
ボールルームの豪華なテーブルセッティング。
エレガントな雰囲気で地中海料理を堪能できるメインダイニング「Lapa Restaurant」。
メインバーの「RioTejo Bar」。
クラシカルなラウンジ「Ciger Room」。

朝食は専用の「Breakfast Room」が提供される。ゆったりとした空間で、天気が良ければテラスでのブレックファストも楽しい。
スパ施設「LapaPalace Spa」は英国のスキンケアブランドの「Elemis」と提携。
スパ施設内にはインドアプールも用意されている。
プロフィール

小原 康裕
YASUHIRO OBARA
ホテルジャーナリスト
慶応義塾大学法学部法律学科卒。
1974年Munich Re 入社。
2001年投資顧問会社原健設立、代表取締役CEO。
JHRCA、日本ホテルレストランコンサルタント協会常務理事。
SKAL International Tokyo、Professionnels du Tourisme 会員。
JARC、日本宿泊施設関連協会アドバイザリーボードメンバー。
www.jhrca.com/worldhotel/?cat42
https://www.facebook.com/yasuhiro.obara.16