地中海で最も美しい島と言われるコルシカ島。フランス人が憧れる一番のバカンスデスティネーションです。パリからはわずか90分のフライトで行くことができます。起伏と変化に富んだ地形、乾燥した温暖な気候が特徴で、コルシカ島の山々は自然の恵みであふれています。そんなコルシカ島の中でも、まだまだ手つかずの険しい自然が残る北部のコルス岬に、新たなラグジュアリーホテルが誕生していました。
29室を擁するコルシカ島のホテル・ミシンクは、かつて1970年代には、アラン・ドロン、セルジュ・ゲーンズブール、ブリジット・バルドーといった映画スターたちが訪れるHotel le Caribouとして知られていました。そんな歴史あるホテルが、2017年夏、完璧なリノベーションを施され、ホテル・ミンシクとして再オープンしたのです。
往年の美しきホテルを買い取ったのは、シルヴァン・ジウディセリ(Sylvain Giudicelli)。昔のボヘミアン的パーティの日々を懐かしみ、この物件が売りに出たと知った時に、どうしてもコルシカの北、コルス岬のこのホテルを手に入れたくなったと言います。「コルス岬の人間にとってCaribouを買うってことは、パリジャンにとってエッフェル塔を手に入れるのと同じくらいの意味があるのです」。そう言う彼の執念と遊び心が、いまだワイルドな雰囲気を残すコルス岬に、優雅なるホテルを再生させたというわけです。
白いサルディニアマーブルが敷き詰められたフロアのレセプション、ホテル内の至るところを飾る籐のランプシェイド、生木の家具、ヴァニラ色の生地を使った内装など、パブリックエリアはクールでお洒落。
部屋は、22～33㎡のクラシックルームから、320㎡のヴィラタイプ、Casa Montecristoまで、幅広いバリエーションです。マーキス・マスカラス・スイートは、広いラウンジ、梁天井、プール、そして植え込みの木があるプライベートテラスのあるコテージ風の造りとなっています。
ホテルのレストランはふたつありますが、いずれも秀逸です。ビーチにはA Sparteraが、そしてディナーはメインダイニングのTra di Noiが用意されています。A Sparteraはカジュアルなビーチレストラン、Tra di Noiはラテンアメリカ風でシーフード中心のメニューです。Tra di Noiの才能あるシェフ、クレメント・コレット(Clement Collet)は、ロンドンのホテル・コノートのヘレン・ダローズやピエール・ガニエールのもとで働いた経験を持ちます。
スパ施設のLe Spaには４つの施術ルームが用意され、さらにサウナ、タ―キッシュバス、ジム、ピンクのプールなどが揃い、アラカルトのスパメニューも豊富です。
ここミシンクでは優雅に、何もしない毎日が心地よいのです。
Hotel Misincu
Lieu dit Misincu - 20228 Cagnano Cap Corse – Corse
電話：+33 04 95 35 21 21
参考：４月後半のChambre superieure / Studio １泊料金約￥30,000（税込）、Suite / 50㎡ 約￥95,000（税込）