ここラウンドヒルは、ジャマイカ生まれの起業家ジョン・プリングルによって1953年に建てられて以来、長い間、各界著名人たちのお気に入りの場所でした。JFKとジャッキーは、ヴィラ10で新婚旅行を楽しみました。オスカー・ハマースタインは、ヴィラ12の最初の所有者でした。アルフレッド・ヒッチコック、ビング・クロスビー、アデル・アステアも常連。ノエル・カワードとイアン・フレミングは、現在、オレカベッサのゴールデンアイとして知られる場所に別荘を構える前には、ヴィラ3に頻繁に滞在していました。

そんな伝説的な30エーカーの広大なリゾートはいまもいぶし銀の輝きを見せています。ラルフ・ローレンもここに魅せられたひとりでした。そのラルフ・ローレンデザインのメイン棟パイナップルハウスには36のオーシャンフロントの客室があり、そのほかに27の素晴らしいヴィラ群があります。


カクテルバーには、昔からのゲストたちのモノクロ写真がられています。コロニアル風のリゾートの歴史を時間をかけて知るのもよろしいでしょう。また、ヴィラやダイニングホールから数分のところにある、10エーカーのビーチフロントの芝生の敷地には、18世紀のプランテーションハウスだったスパがあります。

例えば、300㎡のヴィラ23は、3ベッドルーム、プール、オープン・リビングルーム、広々としたバスルーム、そして3人の専用ヴィラスタッフがスタンバイしています。ヴィラ20はこのリゾート最大で、広さは822㎡、6ベッドルームにふたつのプールが揃っています。

ここは多くの大柄で威圧的な高級カリブ海のリゾートとは違います。ラウンドヒルにはせわしくチェックインに並ぶ客もいなければ、うわべだけのゴージャスなスパトリートメントもありません。アクティビティをやたらと勧めるスタッフもいません。もちろん、もしゴルフ、ウォータースポーツ、テニス、ダイビング、グラスボート、ガイド付きツアーなどを利用したければ、いとも簡単に手配はしてくれます。ラウンドヒルのすべては洗練されていて、穏やかでかつカジュアル、それは昔ながらの貴族的で理想的な休暇なのです。

リゾートの朝は、強いブルーマウンテンの薫りから始まります。朝食は通常、無難なメニューをお好みの方には西洋料理を、そうでない方には伝統的なジャマイカンであるカラルーや塩漬け魚と一緒にアキーというメニューで果敢にジャマイカンな朝を。

メインレストラン「グリル&シーサイドテラス」では地元の味をたっぷり楽しめます。地元の農場や市場から直接届くカリビアングリルは、どれも味気ない西洋風の料理とはひと味もふた味も違います。ユニークなカレーナイトやビュッフェナイトに遭遇したら、ダイエットなんぞ忘れて、自由気ままに召し上がれ。
ラウンドヒルは人生で一度は経験すべきバカンスのひとつであることは間違いありません。せっかくですから、贅沢なヴィラを予約されることをお勧めします。体重が多少増えようが、ここでのバカンスにはまったく無用の心配です。

このリゾートは、押しつけがましいショーやイベントとは無縁です。ただただ海を眺めながら食事を楽しみ、ハバノスのシガーを嗜み、のんびり読書にいそしむーーそんなクラシックなスタイルこそ、昔ながらの大人のジャマイカンホリデーです。フレミングが007の原作を14本も書き上げたのも心から頷ける素晴らしいアンビアンスでございます。

Round Hill Hotel & Villas
John Pringle Drive,P.O. Box 64,Montego Bay,Jamaica
電話:+1-876-956-7050
問合せ:reservations@roundhill.com
公式HP:https://www.roundhill.com/
参考:4月期目安 Grand Pineapple Suite shared pool 1泊約6万6千円
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