タイの首都バンコクから飛行機で約80分、アンダマン海の真珠と呼ばれるリゾート地、プーケットに到着です。空港からは賑やかなビーチを避けるように、厳選プライベートリゾート「トリサラ」へ向かいましょう。開業は2004年。伝説の「アマンプリ」創業時からおよそ12年間、総支配人を務めてきたＧＭアンソニー・クラークが、新たに始めたことで話題になったプーケットの最高級リゾートホテルです。
アンソニー曰く、「トリサラのゲストはロールスロイスでお迎えしても、 喜ばないはずです。モノではなく、時間や空間を求めてますからね。ラグジュアリーとは…、 完璧なプライバシーと体験によってのみ得られるものだと思います」。御意。まあ、ＲＲでお迎えいただいてもまったく問題ないファシリティなのですが、それがこけおどしでないところが「トリサラ」の凄さです。とにかく、ベタベタとこれ見よがしのゴージャスさがありません。品のよい上質なサービスとデコレーションが”群れない贅沢”を好まれるゲストの方々にしっくりと来るのです。
日本マーケットを担当したラグジュアリー専門のＰＲ会社の努力もあって、バカンス好きの女性なら、その名を一度は耳にしたことがあるかもしれませんね。その「トリサラ」が、2016年12月の大規模リノベーションを経て、新たなスタートを切りました。
プーケットの北西部、アンダマン海を一望する広大なヒルサイドからビーチにかけて、ゆったりとしたリゾートが展開されています。39棟のヴィラと20棟のレジデンス、すべてがオーシャンビューでプラべートプール付き。まるで西洋の高級住宅地です。
さて、今回のリニューアルで、ヴィラの中でも最も眺めがいい高台にお目見えしたのが、オーシャンビュー・プール・ジュニアスイート（９万円台後半～）とシグネチャー・オーシャンビュー・プールスイート（14万円台～）です。明るい印象を与えるライムウォッシュ仕上げのチーク材とタイシルクがふんだんに使われ、上質なエレガンスを感じさせてくれます。美しい海の眺めも絶景かな。
僕がいつも泊まるのは、240㎡のオーシャンヴュー・プールヴィラですね。チーク材を豊富に使った解放感のある造りで、カップルには充分過ぎる広さ。たまにプールエリアでプライベートＢＢＱをお願いしたりして。
ヒルサイドを降りたビーチ前の建物には、「PRU」と「シーフード」というふたつのレストランがあります。
オランダ生まれの若きジム・オフォースト氏が率いるファインダイニングの「PRU（プル）」は、“ファーム・トゥ・テーブル（農園からテーブルへ）”がコンセプト。プーケットの食材にこだわり、自家菜園でオーガニック栽培した野菜や放し飼いの鶏からの有機卵、専用のキノコ部屋で育てたキノコなど、自分たちの手による食材と、つながりのある地元の漁師や農家から仕入れた食材のみを使用しています。2019年版ミシュランで見事ひとつ星を獲得、手間と時間をたっぷりかけたクリエイティブなガストロノミーの数々をご堪能あれ。
もうひとつのレストラン「シーフード」は、タイの家庭に代々伝わるオーセンティックな“ママの味”がテーマ。因みに、レストランの再スタートにあたり、地元のおかあさんやおばあさんを師に招き、シェフチームに秘伝のレシピが伝授されました。ここの“サンデーブランチ”は人気で、在住外国人や他のリゾートからも客が訪れるほど。
メインエントランスの横に隣接する、テーラーメイドなトリートメントが特徴の「ジャラ・スパ」。おすすめプランは、６本の手による夢見心地な“ロイヤル・トリサラ”。スクラブ、ハーブコンプレス、オイルマッサージ、そしてヘッドマッサージからなる至福の90分。ボディー1名、各足に1名ずつの計3人のセラピストによって、中央から上下、その逆、シンクロなど、絶妙な力加減とスピード感で一体全体どうなってるのかわからなくなる、ミラクルな心地よさの連続です。
地元の食を盛り込んだプランやスパ中心のプランなど、お得なメニューも揃っています。プーケットにいながら、プーケットにいることを忘れてしまう――、そんな「トリサラ」で極上のプライベートバカンスはリピーターになること間違いなし。
Ｔｒｉｓａｒａ
電話：＋６６－７６－３１０－１００
住所：60/1 Moo 6, Srisoonthorn Road, Cherngtalay, Thalang, Phuket 83110 Thailand
参考：３月のOcean View Pool Junior Suite with Breadfast 1泊料金約￥96,000（朝食込、税別）、Ocean View Pool Villa with Breakfast １泊料金約￥153,000（朝食込、税別）