□アラブ首長国連邦(UAE)とは
アラブ首長国連邦は以下の7首長国から構成されています。
アブダビ首長国
ドバイ首長国
シャールジャ首長国
アジュマーン首長国
ウンム・アル=カイワイン首長国
フジャイラ首長国
ラアス・アル=ハイマ
最大の首長国であるアブダビ首長国の首都のアブダビが、連邦全体の首都となっています。近年は、外国資本の流入によるドバイの急激な発展によって、政治のアブダビ、経済のドバイと言われるようになってきています。
住民は、在来のアラブ人からなるアラブ首長国連邦国籍の国民(英語でエミラティ
Emiratis と呼ばれる)は、全体の13%を占めるに過ぎません。その他は外国籍の住民であり、他のアラブ諸国から来た人々や、イラン人、南アジア系(インド人、パキスタン人、バングラデシュ人、スリランカ人)、東南アジア系(フィリピン人)、欧米系、東アジア系の人々などがいます。
GDPの約40%が石油と天然ガスで占められ、日本がその最大の輸出先となっています。原油確認埋蔵量は、世界5位の約980億バレル。天然ガスの確認埋蔵量は6兆600億m3で、世界の3.5%を占めています。
一人当たりの国民所得は世界のトップクラス。原油のほとんどはアブダビ首長国で採掘され、ドバイやシャールジャでの採掘量はわずかです。アブダビは石油の富を蓄積しており、石油を産しない国内の他首長国への支援も積極的におこなっています。
石油が圧倒的に主力であるアブダビ経済に対し、ドバイの経済の主力は貿易と工業、金融。石油をほとんど産出しないドバイは、ビジネス環境や都市インフラを整備することで経済成長の礎を築いてきました。
8世紀にアラビア半島南部から移住した部族が現在のUAEの基礎を作りました。
1853年、英国は現在の北部首長国周辺の“海賊勢力”と恒久休戦協定を結び、以後同地域は休戦海岸と呼ばれました。
1892年には、英国の保護領となりました。
1968年、英国がスエズ運河以東撤退を宣言したため、その後1971年12月、アブダビ及びドバイを中心とする6首長国(翌年2月ラアス・ル・ハイマ首長国が参加)が統合してアラブ首長国連邦を結成しました。
総面積は 83,699㎢(ほぼ北海道の大きさ)。うちドバイは3,885 ㎢(ほぼ埼玉県の大きさ)。人口:約927万人(2016年:世銀)。
政体は、7首長国による連邦制。
連邦結成以来、連邦政府は一貫して連邦体制強化を唱えていますが、各首長国は独立性を保つ傾向が強いです。
在留邦人:3,846人(2016年10月)、日本人学校(アブダビ、ドバイ)あり